
あきらめるか、本 通販を追求するか
受験競争に対して、悪の権化であるかのように攻撃的になるのでもなく、また、受験至上主義となり、そうした価値観だけですべてをしばるのでもなく、教育というものを冷静に見ることが必要なのです。
日本では明治時代に国家の主導で学校ができました。
義務教育が法制化されました。
それ以前にも、庶民のあいだに寺子屋というものがあり、小さな子供を集めて学習させていました。
また、武士階級の人びとも学校をつくり、子弟を集めて教育していました。
たとえば、幕府の学校である白白平費が有名ですし、藩校では、萩の明倫館、薩摩の造士館、熊本の時習館などが有名です。
したがって、日本の学校教育は明治時代から始まったというわけではありません。
江戸時代における日本人の識字率(文字が読める人の割合)は、世界的に見ても非常に高いレベルにありました。
このように学習環境が整っていて、日本人は学力のある優秀な国民だったために、日本は明治の文明開化以降、比較的短い期間でヨ−ロッパ文明に追いつくことができたのです。
ところで、そのヨ−ロッパでは、学校教育の実態はどうだったのでしょうか。
明治時代の日本に比べて、当時のヨ−ロッパには、非常に進んだところというイメージがありますけれども、ヨ−ロッパに初めて公立の小学校ができたのは、実は一八七○年代であり、日本の政府が小学校をつくったのとほとんど同じころなのです。
当時のヨ−ロッパでは、小学校には公立があって庶民でも入れたのですが、中学校はすべて貴族とブルジョアジー(有産階級)の子供で占められており、庶民には開放されていませんでした。
世界的に見て、その当時、学校がすべての国民に開放されていたのは、貴族階級のないアメリカと、「欧米先進国に追いつけ、追い越せ」を目標としていた日本ぐらいだったのです。
もちろん、日本にも、江戸時代には「士農工商」という階級がありました。
また、武士階級のなかでも、上級武士・下級武士というように階級が細かく分かれていました。
ご存じのとおり、明治維新をなしとげた人たちは、主として下級武士の出身であり、実力一本で日本のトップに上がってきたのです。
そのため、明治政府の方針は、「日本の国力を上げるためには教育が必要だ。
現代は「学歴社会」といわれています。
この学歴社会に移る前に、世界じゅうで主流だったのは「身分制社会」です。
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